Aセクシャルを自認するまで①
さて、今回はAセクシャルについて。
私の場合、正確には「アロマンティック・アセクシャル」です。
恋愛的に誰かを好きにならず、性的欲求が誰かに向かいません。
(恋愛的には誰かを好きになり、性的欲求が誰かに向かわない人は「ロマンティック・アセクシャル」で、日本では「ノンセクシャル」と呼ばれます)
…とか言いながら、本当はデミセクシャル(強い心理的繋がりを感じる相手にだけ性的欲求を感じる)なんじゃないかと思うときもあります。
まあでも、ひとまずは「アセクシャル」だと自認しているということで。
自認に至るまでの、いくつかの経験のお話をします。
生々しい話も出てくると思うので、性嫌悪のある人は注意してください。
《恋愛について》
とはいえ、今まで生きてきて恋愛的な意味での「お付き合い」はしたことがあります。
中学生の頃はイジメに遭っていたので、それどころではなく。
高校生の頃は部活に燃えていたので、恋人がいないことを特に気にしていませんでした。
しかも、最初は周りの「好きな人がいるのが普通」みたいな雰囲気に呑まれて、親しい男性の中で「じゃあ、この人」と決めただけでした。
今から考えれば、失礼な話です。
でも、それが何故かうまくいってしまい、お付き合いすることになりました。
けど、そりゃあ長続きするはずがありません。
「俺のこと好きじゃないの?」「俺と〇〇とどっちが大事なの?」
なんて聞かれるのです。
恋愛に付きものだと言われる“独占欲”や“嫉妬”を持たない私には、彼がなんでそんなことを聞くのかが理解できませんでした。
彼は8歳年上で、私よりは大人でもあり、優しい人でした。
そのおかげか、私が自分に恋をしていないことがわかったんでしょう。
身体的な接触に至る前に、お別れすることになりました。
18歳、大学に入ったばかりの頃の話です。
次に「お付き合い」をしたのは、20歳のとき。
今度は「私のことを好き」な男性でした。
恋愛的なアプローチをされたのも、告白されたのも初めてで、私はそのことに浮かれてしまいました。
正直に言ってしまえば、世間の皆がしている「恋愛」ってやつを、してみたかったのです。
前提として、彼に好感は持っていました。
基本的に「変わってる」と言われがちな私の話を、否定せず面白がってくれる人だったので、一緒にいてラクだったのです。
でも多分、それだけ、だった。
初めてのキスは、あまり気持ちよくはなくて。
それから急に身体的な接触や、性的な話をされるようになって、ドン引きしました。
でも、それは自分に性的な経験が無いからなのかな?と思ってみたり。
会うたびに性的な接触を求められ、応じてはいましたが、この彼とも最後の一線を越えないまま、お別れすることになります。
理由は「俺のことをどう思っているのか、わからない」でした。
恋愛的な意味で私を好きで、触れ合いたい彼と、私の気持ちは確かにバランスが取れていなかった。
結果的にフラれたわけですが、それで泣いたりもしなかったし、つらくもなかったので、自分のことをヒドいヤツだなと思いました。
ここまでの経験で「恋に恋して、経験を求めて誰かと付き合うのはやめよう」と思うようになりました。
こうして振り返ってみると、無理やりにでも性行為に及ばれる可能性もあったし、そういう意味では見る目はあったんだと自画自賛(笑)
まだまだ序盤なのに、だいぶ長くなってきたので、続きます~。