無性、という感覚。
私は、Xジェンダー(FtX:無性)を自認しています。
F→生まれた性別が女性:Femaleで、自認がX→中でも無性タイプ。
さて、まずはそもそも「Xジェンダー」って何?という話。
これは「性自認」を表現する言葉です。
「自分は男です」
「自分は女です」
「自分はXです」
と並べられるカテゴリーなんですね。
自認ですから、身体的な性別ではなく「自分がどう思うか」の話。
Wikipediaではこんな感じ↓
Xにも「中性(男女の真ん中)」「両性(男女どっちでもある)」「不定性(時によって違う)」と様々ですが、私の場合は「無性」。
そもそも「性別」の物差しがありません。
自分の感覚のどの部分を答えるべきなのかがわかりません。
もし『あなたは人間ですか?』と聞かれたら私は迷わず「人間です」と答えると思います。
自分を人間だと思っているし、疑問も無い。
それが「自認している」ということであれば、やはり性別への自認は「無い」のです。
Xの人は「どちらかの性別で扱われることに違和感がある」という人が多いようですが、私の場合、そもそもどこに違和感を覚えればいいのかがわかりません。
なので子どもの頃は、
・親や周囲から「あなたは女の子だ」と扱われること
・身体的特徴が、男である兄と違うこと
によって「自分は女の子なんだ」と「判断」していました。
ですが、思春期に入ると、客観的事実だけで「自分」が判断できなくなります。
学校で「女子」に区分されようが、生理が来ようが、自分を「女」だと思うようにならない。
なんで周りの女子が、自信をもって何の疑問も持たずに「女子」として振る舞えるのかが、わからない。
仲の良い子たちには「なんで自分を女子だと思えるの?」と聞いたりもしました。
ですが返ってくるのは「なんでって言われても、そうだし」という言葉。
正直「理由を聞いてるのに、答えになってないだろ!」と思っていました(笑)
ただ、多くのセクシャルマイノリティの方々と大きく違うのは、それが「悩み」にならなかったこと。
少なくとも性別に関しては「人と違う」ことが、私の悩みの種にはならなかったのです。
その理由については、また改めて!