現在の私・X編
Xジェンダーです、ということを書きましたが、じゃあ実際はどんな感じなの?
というのを、もうちょっと具体的に書いていこうかと思います。
まず、身体は女性で、特にホルモン投与などもせず、そのままです。
身体的に違和感があるわけではない、というのが主な理由。
『違和が無いなら何故Xだと思うの?』
と思われるかもしれません。
これに関しては説明が難しいのですが……。
違和感は無い、けど、所属感もない、のです。
バイト先で与えられた制服のように、与えられたから着ている、ような。
あるXの方は「着ぐるみ感」と表現していて、なるほど、と思いました。
Xの中でも「無性」だなと思うのは、その着ぐるみが「男性」に変わっても、特に変わらないだろうな、と思うからです。
使い方に慣れれば、そのまま生きていけると思います。
服装や言葉遣いなど、いわゆる「性表現」も、女性です。
これに関しては、私が少し完璧主義、理想主義なのが関係していると思います。
パス度の低い状態……パッと見で男性に見えない状態なら、男性装をしたくない。
男っぽい言葉遣いや、男性っぽい服装にしてみたこともあります。
けど、身長160cm弱で線が細い体型にも、女性的な声にも、そぐわなかった。
そして、完璧主義な割に面倒くさがりなので(笑)、
そこを頑張ってパス度を上げよう!とはならず、ラクに表現できる女性装に落ち着いたのです。
さて、つまり。
身体が生まれたときから変わらず、女性。
服装や振る舞いも、女性的。
じゃあ、女性じゃん!
って言われても仕方ないと思います。
だからこそ、Xジェンダーって理解されづらいんだと思う。
「気のせい」とか「言いたいだけ」とか。
いやいや、中2ならともかく、こちとら3●歳ですよ?
年齢がすべてじゃないけど、今さらわざわざ「特別な私」みたいなの気取ったりしませんって(笑)
女性として生きることに、不便はない。
性別欄は「戸籍上・生物学上を聞かれてる」と割り切って女性に〇をつける。
「男女」で語られることが嫌なのは、ジェンダーロール(役割)に敏感なだけ。
けど、ずっとずっと、モヤモヤを抱えていたのです。
「私は女性です」
と言い切れないことに。
そう思えないことに。
「ま、いっか」で済ませて生きてきたけれど。
「Xジェンダー」という概念を知ったときの、スッキリ感。
性自認って、やっぱりアイデンティティーに深く関わってることなんだなあと、改めて思いました。
ジェンダーだけで長くなってきたので、Aセクシャルの話は、また改めて。